調達購買の最前線に携わる二人が考える
「調達DXの最適解」とは

就労人口の減少をはじめ、パンデミックや地政学リスク、インフレの加速、ESG(環境・社会・企業統治)など、ビジネス環境を変化させる要素が増加した今、調達購買業務の難易度が飛躍的な高まりを見せている。従来からのQCD(品質・コスト・納期)の最適化はもちろん、多様化・複雑化するリスクを踏まえたうえで、安定調達を実現し、サステナビリティやESGに配慮した対応も並行して行っていかねばならない。

こうした環境下において求められているのが、デジタル技術やデータの活用による業務やビジネスモデルの変革、いわゆるDXの推進だ。調達購買業務のDXは、業務効率化やコスト最適化はもちろん、調達・在庫状況の可視化や調達リスクの最小化、そして内部統制強化においても効果を発揮し企業の競争力向上を後押しする。

しかし、調達購買においては、設計・調達・製造・営業といったエンジニアリングチェーンの中でも紙やFAXの利用が根強く残っており、「最後のアナログ領域」と称されているような実態がある。このような状況を打破し、どのようにDXを推進していけばいいのか。

本資料では、ボストン コンサルティング グループでプロジェクトリーダーを務め、製造業からサービス業まで100社以上の企業で調達改革に取り組んだ経験を有する樋口和彦氏と、日立ソリューションズ西日本で営業統括本部 ソリューションビジネス営業部 部長代理として、製造業を中心に調達業務や設計・生産管理の分野も含め幅広く担当してきた澤博史氏インタビューを実施しました。

主な目次

  1. 高まりを見せる調達購買の重要性
  2. 経営と現場が直面する課題。DX化の遅れで生じている弊害とは
  3. 調達DXを全社DXと捉える経営・現場にもたらされるメリットとは
  4. 調達DXの推進に必要なプロセス・有効なアプローチとは?
  5. 事例から見る調達DXが企業にもたらすインパクト
  6. 組織内の地位向上へ。調達購買セクションにおける未来予測