PLMはものづくりの世界をどう進化させるのか?
製造DXの現在地と未来像
「SPECIAL INTERVIEW」PwCコンサルティング×日立ソリューションズ西日本
PLM領域の最前線に携わる有識者三人が考える
「製造業におけるPLMの有用性」とは
日本の業種別GDP構成比の約2割を占め、日本経済を支える中心的な産業となっている製造業。しかし近年、グローバル競争の激化や人手不足の深刻化、地政学リスクの高まりや部素材価格の高騰など、製造業を取り巻く環境は大きく変化しつつあり、各企業には従来のビジネスモデルからの脱却、ひいてはDXの推進が強く求められている。
だがその一方で、経済産業省から公表された「2024年版 ものづくり白書」では、諸外国と比べた際の日本製造業の弱みとして「DXやIT技術活用の遅れ」が言及されているのも事実。DX・IT活用を推進している企業においても、「個別工程の改善」、すなわち部分最適化に留まっているケースが多い点を合わせて指摘しており、DXの効果を最大化する「全体最適」を実現できている例は決して多いとはいえない。「製造機能の全体最適化」を図り、製品開発をより強力且つ効率的にするためにはどのようにDXを推し進めていけばよいのだろうか。その解の1つとなるのが、製品ライフサイクルを一元管理する手法、ないしはシステムである「PLM」だ。
本資料では、PwCコンサルティングで執行役員を務め、製造業のR&D領域における業務・組織改革をはじめ、PLMシステム導入などのコンサルティング経験も豊富に有する渡辺智宏氏と、同社でPLMの専門家として活躍し、テクニカルなシステム面にも精通しているシニアマネージャーの山田功次氏、そして日立ソリューションズ西日本で数多くの製造企業のPLM/PDMシステムの導入にITスペシャリストとして携わってきた中田裕彦氏にインタビューを実施しました。
主な目次
- 日本製造業を取り巻く環境変化
- 広がる企業格差。製造DXにおける最新動向と現在地
- 部分最適がもたらす弊害と全体最適に向けた有効なアプローチ
- 製造DXにおいてPLMが果たす役割と重要性
- ものづくりはどう変わる?事例から見るPLMの効果
- PLMシステムの導入を成功に導く勘所とは